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研究室紹介

本学が21世紀COEなどで培った先進的機能画像技術を駆使し、医学部における形態学・画像医学教育の円滑な実施を図るため、先進画像医学教育システムの開発・普及、オートプシー・イメージングの実用化研究を推進することを目的とする。

センター長 ご挨拶


本学医学部は、21世紀COEプログラム「生体画像医学の統合研究プログラム」を基に、「統合的先進イメージングシステムによる革新的医学教育の展開」(平成20-22年度文部科学省特別経費)を実施しました。ITを駆使した教育ネットワークシステムやAiシステムを構築し、先進的画像医学教育を実現すると共に、2011年11月現在、127例のAiを実施しました。平成23年度には先進イメージング教育研究センターを発足させ、事業の推進体制を確立しました。
近年Aiに対する社会的関心や医学的ニーズが高まっています。終末期患者の状態は複雑で変化も目まぐるしく、医師にとっても家族にとっても、多くの疑問を抱えたまま死を迎えることが普通です。「一人の人間が、なぜ、どのようにして亡くなったのか?」という疑問に答えるため病理解剖が行われていますが、現在、日本での剖検率は2.7%と圧倒的に低い状況です。加えて終末期は病状が重いため、CT, MRI等の精密な放射線診断を行う事が出来ません。特に研修医や医学生にとっては、遺体を前に、次の患者をより適切に治療するための貴重な学習機会を失っていることになります。この様な理由から、遺体を傷つけず簡便に実施可能なAiへの期待が高まっています。
一方、医学生の解剖実習にAiを導入し、伝統的解剖と画像解剖の両者を学ぶ必要性も高まりつつあります。全身の“輪切り像”を容易に把握できるAiは、諸臓器の空間的位置関係を理解しやすくし、臨床で真に役立つ解剖学教育を可能にします。
上記卒前・卒後教育を実施するためには、Aiの診断精度向上が不可欠ですが、科学としてのAiは萌芽期にあります。現在のAi診断は、生きている患者に対する放射線診断学の知識をご遺体にも適用し、「多分こうであろう」と言う医学的推論に基づいて行われているのが現状です。従って、解剖に裏付けられたAiの診断精度向上と、高精度Aiシステムの全国普及が緊急の課題と言えます。
当センターの目的は、病理学や放射線医学などの関連分野が緊密に連携し、合わせてITを駆使した支援技術を開発することにより、解剖に基づきAiの診断精度を向上させ、終末期の臨床画像医学を発展させることです。さらに、本事業により確立した精度の高いAiシステムを全国に普及させると共に、卒前並びに卒後医学教育の改善を図り、終末期診療に強い臨床医を育成することも大きな目的です。
この様な趣旨を御理解いただき、当センターに対するご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
2012年1月11日